クラウドソージングとは、副業やフリーランスが仕事を見つけるときに利用するシステムです。仕事を発注する側と仕事を探している人のマッチングサービスとなっています。
しかし、クラウドソージングの流れや注意点を知らず、利用してから後悔する人も少なくありません。
この記事では、副業やフリーランスで仕事を受注するために、クラウドソージングの概要から成功するまでのコツまで詳しく紹介します。メリットやデメリットも解説しているので、ぜひクラウドソージングを利用する際の参考にしてみてください。
クラウドソージングで、Webライターの仕事を探すとき、「Webライターに将来性はないのでは…」と不安に感じることもあるでしょう。その背景には、急速に普及しているAIが挙げられます。
Webライターの将来性については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。

クラウドソージングとは

働き方が多様化し、副業やフリーランスをする人は増加傾向です。しかし、実績や人脈がないなかで仕事を受注することは難しいと言えます。
そこで注目されたシステムがクラウドソーシングです。インターネット上で仕事を探せるため、実績がなくても好きな仕事を選べる仕組みとなっています。
ただし、クラウドソージングを利用する際は、仕組みや注意点を理解しておくことが大切です。ここでは、クラウドソージングの仕組みから報酬を受け取るまでのポイントを紹介します。
クラウドソージングサイトの仕組み
クラウドソージングは、クライアントと仕事を探している人(ワーカー)を、マッチングするプラットフォームです。
クライアントがクラウドソージングサイトに案件を掲載することで、誰でも求人内容を閲覧できるようになっています。ワーカーは、得意な分野や経験のあるものなど興味のある案件を探し、両者の条件が合致すれば仕事の受注が可能です。
なお、納品後に発生する報酬は、クラウドソーシングサイトを経由します。一般的に、納品後の未払いを防ぐため、仮払い制度を採用し、受注側の損失を防いでいます。
契約形態とルール
クラウドソーシングでの契約は、基本的に業務委託契約です。業務委託契約とは、業務の一部を外部に委託するときに締結する契約を指します。
なお、クラウドソージングで採用されている業務委託契約には2つの種類があるので、仕事を探すときには違いを確認しておいてください。
- 請負契約
- 準委託契約
「請負契約」とは、仕事の完成を約束し、納品物に対して報酬が支払われます。一方、準委任契約では、業務の遂行を約束する契約形態となっています。前者は固定報酬、後者は時間報酬が多いため、ニーズに合わせて選択すると良いでしょう。
仕事内容
クラウドソージングには、さまざまな業務が募集されています。
- WEBライティング
- キャッチコピー
- WEBデザイン・WEB制作
- データ入力
- イラスト作成
- 動画編集
- 文字起こし
なかには、川柳の募集やレシート内容の入力など、スキルを必要としない仕事もあります。
はじめての分野でも挑戦しやすい内容から、専門的な知識や技術を要する業務まで、クラウドソーシングサイトの仕事内容は多岐にわたります。近年は、AIを活用した仕事やコンサルテイング業務も増加傾向で、業務の難易度によって報酬がアップすることも大きな特徴です。

報酬と支払いの流れ
クラウドソーシングサイトで受注した仕事は、クライアントの検収後に報酬が支払われます。案件によって報酬形態は異なり、固定報酬型や時間単価型が一般的です。
支払われた報酬は、クラウドソージング内のアカウントで保管されます。報酬を引き出したいときには、クラウドソージングサイトで申請すると、登録口座へ振り込んでもらえます。
ただし、クラウドソージングサイトを利用した場合、利用手数料や振込手数料が差し引かれるため、報酬すべてを受け取れません。手数料はクラウドソージングサイトによって異なるため、利用前に確認しておいてください。

クラウドソージングのメリット

クラウドソーシングを活用する最大のメリットは、場所や時間に縛られない柔軟な働き方ができることです。
自分の知識や経験を活かした仕事をしたり、今までやったことのない新しい仕事に挑戦したりできる場所となっています。ここでは、クラウドソージングのメリットを3つ紹介します。
「何かに挑戦してみたい」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
自由な働き方
クラウドソージングは、ネット環境さえあればオンライン上で仕事が探せるため、働く場所や時間に縛られないメリットがあります。
仕事量を調節しながら働けるため、以下のように収入源を探している人は、クラウドソージングが魅力的に感じることでしょう。
- 子育て中の人
- 介護と仕事を両立させたい人
- 副業で年収をアップさせたい人
自由な働き方ができるクラウドソージングですが、仕事に対する責任を忘れてはなりません。途中で仕事を投げ出してしまわないよう、無理せず自分のペースで仕事を進めていってください。
スキルを活かせる
クラウドソージングサイトで仕事を探すと、さまざまな分野で求人を見かけます。得意分野や経験、身につけたスキルを活用できる分野の仕事を探すと、受注できる範囲が広がり報酬アップも期待できます。
また、クラウドソージングでは、各分野で求められるレベルごとに求人があることも特徴です。
スキルや知識がない人におすすめです。
ただし、報酬は平均を下回る可能性が高くなります。
実務経験がある人におすすめです。
案件内容によっては、高い報酬が期待できます。
専門的な知識や実務経験をもつ人におすすめです。
資格によっては報酬アップが期待できます。
クラウドソージングなら、無理のないレベルで仕事を探せるだけでなく、はじめての分野に挑戦も可能です。経験のない分野でも、勉強しながら初心者レベルから始めることで、新たなスキルアップが目指せるでしょう。
案件の多様性
クラウドソーシングには、誰でも挑戦できる仕事から専門知識が必要な仕事まで、ラインナップが豊富です。また、仕事の期間もさまざまで、単発や中長期の契約を交わすことも可能です。
案件の多様性は、副業を探している人にとって魅力的で、本業を疎かにすることなく仕事の両立がしやすくなります。副業のために資格を取得する必要もなければ、過密なスケジュールを避けて仕事の受注が可能です。
さまざまなジャンルの分野から仕事を選べることは、クラウドソーシングならではの魅力だと言えるでしょう。
クラウドソージングのデメリット

副業や実績を積みたいフリーランスにとって、クラウドソージングは魅力的です。ただし、クラウドソージングを利用する際はデメリットも確認しておくことが大切です。
クラウドソージングの最大のメリット「自由な働き方」がある一方で、希望するタイミングで仕事が見つかるとは限りません。仕事が途絶えると収入が減ってしまうため、デメリットを理解したうえで上手にスケジュールを組む必要があります。
収入が不安定
クラウドソーシングは、仕事を完遂した時点で報酬が発生する「成果報酬型」の仕事です。そのため、仕事がなければ報酬はなく、収入が不安定になる可能性があります。
特に、クラウドソージングを始めたばかりの人や、仕事に活かせるスキルや実務経験を持たない人は、受注しにくい傾向があります。また、仕事を得るためには営業が必要不可欠なため、コミュニケーション力が低いと案件受注に苦慮するケースもあるでしょう。
クラウドソージングで、安定した収入を得るためには、断続的な受注と営業の継続が欠かせません。収入を安定させるためには、複数の案件を同時並行で進めるなど、さまざまな工夫が必要です。
報酬が低いこともある
クラウドソーシングは、初心者でも始めやすい簡単な作業の案件が多く見つかる一方で、報酬の単価が低いケースがあります。
報酬単価で比較すると、以下のようなレベルの違いがあります。
| 報酬の単価 | 難易度 | 報酬をアップさせる対策 |
|---|---|---|
| 低い | 初心者・未経験レベル | 経験を積む 実績を作る |
| 一般的 | 経験者レベル | ライバルとの差別化を図る 実績を増やす |
| 高い | プロ・専門家レベル | 名前を公開して実績を増やす 好条件を探す |
高い報酬を得るためには、専門的なスキルを身につけたり、実践的な経験を積んだりすることが大切です。好きなことや興味のあること、得意なことを活かして他の人との差別化を図れば、報酬が上がる期待が持てるでしょう。
また、クラウドソージングでは、同じクライアントの仕事を継続することで、報酬をアップしてくれる場合もあります。適切なタイミングで報酬アップの交渉も忘れてはなりません。
競争が激しい
クラウドソーシングは、誰でも始められるメリットがあります。しかし、競争率は激しく必ず仕事を獲得できるとは限りません。報酬単価や条件の良い仕事は、応募数が多くなりやすく、経験やスキルのある人のほうが仕事を受注しやすくなることも事実です。
競争率の高い案件で仕事を獲得するためには、自己アピールが重要です。また、迅速な対応や丁寧なコミュニケーションを徹底することで、クライアントに好印象を持ってもらうことにも注意を払っておきましょう。
クラウドソージングの始め方

ラウドソージングは、アカウントを作成するだけで仕事を探して受注できます。
ここからは、クラウドサービスの種類や始め方を紹介します。副業やフリーランスとして仕事を探すときには、ぜひ参考にしてみてください。
クラウドソージングのサイトを選ぶ
クラウドソージングサイトの種類は多く、「総合型」と「特化型」に分かれています。多種多様な仕事を探すなら総合型、専門的なスキルがあるなら特化型がおすすめです。
ご自身にあったクラウドソージングサイトを選ぶことが、安定した報酬につながります。スキルが通用するか試してみたい人は、特化型に挑戦してみることもおすすめです。
Lansers(ランサーズ)

「Lancers(ランサーズ)」は、国内最大級の規模を誇る総合型クラウドソージングサイトです。
さまざまな分野で仕事を探せるだけでなく、利用者自身がスキルを出品できるシステムもあります。スキルからクライアントに見つけてもらえるため、常に営業中の状態が作り出せます。
CrowdWorks(クラウドワークス)

Lancersと並び、「CrowdWorks(クラウドワークス)」は、国内最大級の総合型クラウドソージングサイトとなっています。
大手企業や個人だけでなく、なかには政府による案件も用意されており、豊富な案件数が特徴です。はじめてクラウドソージングを利用する人には、CrowdWorksがおすすめです。
coconala(ココナラ)

特化型クラウドソージングサイトとして、知名度が高いのは「coconara(ココナラ)」です。
イラストやロゴ、ホームページ制作などのIT関係だけでなく、ビジネス代行・占い・ハンドメイド・出張撮影など多岐にわたるサービスを出展できます。coconaraを個人で利用して依頼する人も多いため、顧客を見つけやすいメリットがあります。
mama woeks(ママワークス)

子育て中の人には、mama works(ママワークス)がおすすめです。子育ての合間にできる仕事が中心で、育児の悩みや働き方を理解してもらいやすい特徴があります。
手軽に始めやすく、スキルや経験を磨いていけるメリットがある一方で、報酬単価が低い傾向があります。しかし、手数料がかからないため、実績を増やしたい人にはおすすめの総合型クラウドソージングサイトです。
JOB-HUB(ジョブハブ)

パソナグループが運営する「JOB-HUB」は、専任コンシェルジュが仕事の管理を手伝ってくれる総合型クラウドソージングサイトです。
簡単な入力作業や口コミ募集など、案件の単価は低いものの、ご自身に合った仕事をコンシェルジュに紹介してもらえます。クライアントの対応や進捗管理が苦手な人には、「JOB-HUB」がおすすめです。
アカウントを作成する
目的に合致するクラウドソージングサイトを見つけたら、アカウントを作成しましょう。このとき、1つのサイトに絞る必要はありません。管理できる範囲で複数登録しておいた方が、受注率は高まります。
アカウントを作成する際に注意しておきたいのは、以下のポイントです。
- 本人確認を済ませておく
- プロフィールを充実させる
- 仕事に関係のあるスキルを登録する
クラウドソージングサイトごとに、アカウントで登録できるプロフィール内容は異なります。しかし、プロフィールやスキル登録は多くのサイトで登録が可能です。
プロフィールやスキル登録は、24時間365日営業してくれる名刺代わりです。クライアントに選んでもらうためにも、ぜひ内容を充実させておいてください。
なお、アカウントを作成しておけば、いつでも内容は変更できます。空いた時間を利用して、丁寧に作成しておきましょう。
案件を選んで応募する
アカウントを作成したクラウドソージングサイトでは、仕事に応募できるようになります。仕事内容だけでなく、スケジュールや納期を確認し、自分に合う仕事を探しましょう。
- タスク業務
- 受注業務
- 継続業務
- 提案業務
タスク業務は、指示された業務を遂行します。案件数が満たされると終了する仕事のため、早い者勝ちの業務だと言えます。
受注業務は、条件を決めてから業務を受注し、納期までに依頼の完了が必要です。継続業務は、時間給で働くスタイルとなります。
また、提案業務ではクライアントに提案したものを選んでもらう仕組みで、選ばれない場合は報酬が発生しません。スキルを持つ人向けの仕事となるため、初心者には難しい案件となるでしょう。
クラウドソージングで稼ぐためのコツ

インターネット上だけで発注・受注をおこなうため、クライアントと受注者は顔を合わせることがありません。そのため、クラウドソーシングで仕事を受注し、安定した報酬を得るためには3つのポイントを心掛けておく必要があります。
ここでは、クラウドソージングで仕事をするにあたり、注意しておきたいポイントを紹介します。
日々スキルアップを心がける
クラウドソーシングで稼ぐためには、常にスキルアップを意識する必要があります。
最新の知識や技術を身につけ、どんどんスキルをアップデートしていきましょう。オンライン講座やセミナーへの参加や、新しいツールやソフトウェアを積極的に取り入れることもおすすめです。
スキルアップによって、専門性の高い仕事を獲得できれば報酬アップも期待できます。また、月収や年収のアップが実現すれば、仕事を続けるモチベーションも維持しやすくなります。
コミュニケーション能力を身につける
クラウドソーシングでは、クライアントとのコミュニケーションが重要です。
サイト内だけでなく、ChatWorkやSlackなどチャットツールを利用することも多く、文字によるコミュニケーション能力が必要となります。「報告・連絡・相談(報連相)」を遵守するだけでなく、クライアントの要望を正確に把握し、丁寧かつ迅速な対応が重要です。
クライアントと良好な関係を築くことで、継続的に仕事を発注してもらいやすくなります。はじめてクラウドソージングサイトを利用する人は、必ず納品まで仕事を完了させることを意識し、まずはクライアントの信頼を勝ち取るところから始めてみてください。

効率良く仕事を進める
クラウドソーシングで仕事を受注したら、納期は厳守しなければなりません。特に、副業で仕事をかけ持ちする場合はスケジュール管理が重要です。
効率良く仕事を進めるためには、タスク管理ツールを利用したり、手帳に書き込んでいったりなど、自己管理を徹底する必要があります。また、納期を守るためには、集中できる環境を整えておくことも大切です。
しかし、思いもよらぬ出来事によって、納期に間に合わない場合もあるでしょう。納期に影響を及ぼす場合は、事前にクライアントに進捗状況を報告し、希望する予定納品日を伝えるようにしてください。
まとめ

クラウドソーシングは、時間や場所に縛られない自由な働き方が最大の魅力です。初めての人でも安心して利用できるだけでなく、さまざまな仕事があるため、スキルや経験がない人でも利用しやすい環境です。
ただし、クラウドソージングサイトは数多くあり、それぞれ特徴は異なります。スキルや経験を活かすのか、初めての分野に挑戦するのかなど、目的に合わせて最適なクラウドソージングサイトを選択することが大切です。




